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マクラーレン MP4-12C をセブンポストリグにかける

 2015年12月18日、モータースポーツ演習IIIの授業として、静岡県御殿場市の株式会社チームルマンが所有する「セブンポストリグ(Seven Post Rig)」に本学のS-GTマシン マクラーレン MP4-12C を乗せ、サスペンションの特性やボデーの剛性を計測しました。
 セブンポストリグは https://www.teamlemans.co.jp/mw_rig7p.html に詳しく説明されていますが、車を装置にセットし、実走行に近い状況を作り出し、走行中のサスペンションや車体剛性のテストが行えます。
 当日はMSE学科2年生26人が早朝5時にNACをバスで出発、9時過ぎからテストを開始しました。

実習開始前の風景。
マクラーレンは、既にチームルマンと本学スタッフがセブンポストリグにセットしておいてくれました。四輪は加振テーブルの上に乗せてあり、このテーブルがそれぞれ独自に上下振動し、に走行状態を再現します。

リヤにセットされたストロークセンサ。

こちらはフロント側。

リヤボデーはフレームに固定された2本のワイヤで下に引くことが出来ます。

最初のスプリングセットでのテストが終わり、引き続き硬さの異なるスプリングで同様のテストを行います。スプリングを替えることにより足回りの特性が大きく変わることを挙動とデータで確認します。

テストが終了すると、保存された計測データを元にチームルマンの冨樫氏による解説が行われました。
富樫氏は講座アーカイブ(ダンパー講座、車両運動性脳講座)で大変有用な解説をされています。レーシング・メカニックを目指す方には必見の書です。

学生の前で解説をする富樫氏。
富樫氏とともにセブンポストリグのオペレーションをしてくださったチームルマンの森本氏にもお世話になりました

今回の実習で得られたデータを元に、年が明けた1月15日に学内での検討会、勉強会が開催され、セブンポストリグによる計測データの検証とレポートの作成を行いました。