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ボルトの破断実験

先週まで2週にわたって「ねじ」の基礎を学んできました。今日はボルトの締め付けトルクと伸びの関係を調べ、実際にボルトを破断して、独特の感覚を体感します。
今回、径の違うボルト3種類、材質の違う2種類のボルトをカラー(太径の長ナット)に通して、ナットを何段階かのトルクで締め付けた場合の締付け角度とボルト長を測定しました。
(2018年6月6日)

規定トルクで締める。トルク・レンチはレバーの握り手を中立に保ち、ゆっくりと引いて使うのがコツ。

締付け後にマイクロメータやノギスでボルトの全長を測定して記録していく。
測定器の使い方は自動車整備士の基本の基本。

破断した6㎜のユニクロ・ボルト。比較的柔らかいボルトなので、破断面はねじ切れた感じ。

今度は8㎜のキャップ・ボルト。一気に強度が増す。

最後の破断はボックスレンチを使って行う。
パキッと破断するモノ、グルグルとねじが舐めるモノ、色んな破断がある。破断寸前の「ぐにゅ」という感覚を体得する。

実験に使ったボルトの残骸。
実験の結果は表に纏め、グラフを描いてレポートを提出する。